まったく最近困ったことに、変な言葉が口癖になってしまった。
その口ぐせは、ちんぽこ。
まったく卑猥な言葉であるが、まったく卑猥な意味では用いていない。ああ、全然ダメだ、みたいな時に、ちんぽこだな、という。
例えば、
この前のテストどうだった?
…ちんぽこだった。
とか、
釣りいったんだ。釣れた?
いや、それがちんぽこだったのよ。
とか、
新しい上司どう?
ん?ちんぽこ。
みたいな感じ。
まったく意味がわからないだろうが、なぜか意味が通じる。ちょっとした笑いが過去に起きたため、味をしめてしまったのだ。
そのため多用してしまい、口癖となったのだ。語感もいいしね。恐ろしいことに自分は慣れてしまうので、その言葉自体が一般的に卑猥な言葉だということを忘れてしまう。で、そうなると相手が誰であろうと使ってしまうのだ。
で、最近仕事を始めたので新しい上司ができた。もちろんその上司にもなんともなしに使ったのだ。もちろん業務上の会話でだ。
試験結果どう?
いやあ、ちんぽこっすわぁ。
ん?みたいな顔をしてたね。多分聞き間違いだと思ったのだろう。まさか職場で30過ぎの男がちんぽこなどと発声するわけがないもの。意表をついたね。その顔を見てようやく、あ、しまったなあ、と思ったのだ。なのでその場は早口で別の言葉に置き換え、話題をずらしてなんとか乗り切った。と思われる。あるいは僕のことをちんぽこ野郎だと思ってるかもしれない。
壮年期、言葉遣いに気を遣いたいものだ。プライベートではいいのだ。パブリックな空間でね。
しかしめちゃくちゃ使い勝手が良い。
文責おがさわら(30、大阪、リーマンサラ)