俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

2022-01-01から1年間の記事一覧

第99回「爆弾みたいな女、あらわる」

現在進行形で私の身に起きていることで少し困っている。また通勤の話で申し訳ないが、その爆弾みたいな女はある日、朝の通勤電車に忽然と現れた。 私はそこそこ長い通勤時間がかかる。ある駅で乗り換えをするため、その地理的都合上先頭車両が望ましい。また…

第98回「宅建試・焼芋売・弁財天」

困った時の神頼み、なんて言って願いの実現を願う人がいるが、願いの実現を願うという日本語が正しいのかどうかはさて置いておき、神にとっては迷惑な話だと思う。だいたいにおいて困った時というのは文字通り字義通りまさに困っている最中だ。もし、もう少…

第97回「通勤の風景」

通勤先まで大体1時間かかる。電車やバスを乗り継いで行く。毎日往復2時間。会社の近くに引っ越せば良いのにと人はいう。しかしそれはあまりしたくない。なんか人生の全てを仕事に捧げてる感じがする。仕事中心みたいな。その感覚が嫌なのだ。自分でも良くわ…

第96回「観た ハクソーリッジ」

ロシア兵に、ウクライナを攻撃する理由や根拠が本当に分かっている者はいるのだろうか。ウクライナの兵士に、なぜウクライナを守り、ロシアを敵視するのか、その理由や根拠が分かっている者はいるのだろうか。 戦争は環境だと思う。転じて、対立は環境次第だ…

第95回「淀川の花火大会」

土曜日の夕方にうとうとと眠気が来て、少し遅いお昼寝をした。 盛夏が過ぎ、大分涼しくなってきた。晩夏の夕方ほどお昼寝に適している時間はない。 なんというゴージャス。サラリーマンにとって金曜の夜から土曜日は黄金の輝きを放つ特別な時間なのだ。それ…

第94回「グローバルに先祖を祀る」

最近はどうもこの傾向が脆弱になりつつある気はするが、ニポン人は先祖を祀るのが好きである。だもんで、盆、みたいな機会を設けてみんなで墓参りをしようよ、って一斉に里帰りする。自分はニポン人であり、したがって先祖を祀るのが好きだ。いや、論理的に…

第93回「華美な美化」

カビでも培養したらものすごく効率がよさそうで、いっそのこと一室にカビの研究者を招いて賃貸業でも営んでみてはいかがでしょうか、社長。などと社長に提案したらどんな顔をするだろうか。なんて考えてしまうほどに会社の廊下が暑い。植物園か、ハワイアン…

第92回「故郷愛憎」

見慣れた電話番号から着信が入っていた。父である。僕は父のことを電話帳に登録していない。電話番号を記憶しているから、なんとなく登録しないでいいや、とやってきている。不孝者だろうか。 電話に出ると、今年の盆帰りはすべからず、とのこと。実家のある…

第91回「焦るナマケモノ」

よく、ドアにぶつかる。というとよく分からないかもしれないが、そうなのだから仕方ない。ドアってドアでしょう、ドアってことは、ある時は閉まっていて、またある時は開いてる、その開け閉めの繰り返し、繰り返されることにドアの本分というか、ドアのドア…

第90回「なくなりつつあるもの」

会社に通うのに私はバスを利用している。朝日を浴びた美しい大通りで毎朝バスを待つためにぼけーっと突っ立ってる。んで、大体毎朝バス停の横を2人の警官がチャリンコに乗って駆け抜けていく。 朝早くからサイクリングなんて大変だねえ、と毎朝思っていた訳…

第89回「冷めやらぬ熾を抱いて歩け」

なじみの中華料理屋のおやじが哈爾浜の出身らしい。哈爾浜と書いてハルビンと読む。似た漢字の蛤(はまぐり)の「は」と海浜(かいひん)の「浜」からしかハルビンの要素を感じられぬのだが、とにかく哈爾浜でハルビン。ハルビンは中国の割と奥の方、申し訳…

第88回「ハウツー おっさんとのすれ違い」

ぶっちゃけて申し上げると、世知辛い世の中である。 ところで、世知ってなあに? といったクエスチョンも頭上に浮かんでやまない今日この頃ですけど、とにかく世知が辛いのである。 過日。 自分は毎朝枚夜、自転車で一級河川を越える為に橋を渡っているのだ…

第87回「鳩の鳩による鳩のための Byホモサピエンス」

公園! 英語でいうと、パーク! 待つ、ということのできないおれは公共交通機関が使えぬので、自転車で会社に毎朝くりだしているのだが、その中途にやや大きめな、そうね、800坪くらいの公園がある。この公園に胡乱な立て札がしてあり、街道や往来をゆく人々…

第86回「終戦間近 虫歯との一年戦争」

長い戦いだった。約一年に及ぶ虫歯との戦いが終焉を迎えつつある。 私の右奥歯が過去ない痛みに襲われた昨年5月。そこから治療を始め、最後に銀歯的な被せ物をしたら治療完了、という完治まであと一歩の8月、私は歯医者に行くのをやめた。 それから歯をち…

第85回「水の都トーキョーのほとりで」

本日もいつものごとく永遠に終わらぬ労働を中途で諦めて帰途につき、その中途で一級河川のほとりに佇みつつ麦酒を飲んでいた。無限とも思えるほどに右から左へ、対岸からなら左から右だが、大量の水が流れていた。当たり前である。それが川というものなのだ…

第84回「口ぐせ」

まったく最近困ったことに、変な言葉が口癖になってしまった。 その口ぐせは、ちんぽこ。 まったく卑猥な言葉であるが、まったく卑猥な意味では用いていない。ああ、全然ダメだ、みたいな時に、ちんぽこだな、という。 例えば、 この前のテストどうだった? …

第83回「玉葱は剥いても玉葱」

最近の若者は・・・という小言は旧約聖書の時代からあるらしく、つまり人間が他者を評する時、その行為は玉葱を剝くようなものだ、と言えるかもしれない。古い皮をむいて新しい皮を露出させても、その新しい皮よりももっと若くみずみずしい皮が内側にはある…

第82回「永遠なる不快指数」

「気象庁によりますと、え、今年度の梅雨前線は後退し、つまるところがみなさま、え、はっきり申し上げて夏、夏でございます」なんて公共放送が聞こえてきそうな、そんな感じの酷暑日で梅雨があけてございます イン・トーキョー。 職場のGALが、夏と言えば花…

第81回「最近街が汚れている」

最近、私の住む大阪の街が汚れている。ゴミが散乱しているのだ。特に駅周辺。ちょっと落ちてるとかの騒ぎではない。なんかもうすごい量のゴミが散乱している。駅周辺には居酒屋が幾ばくかあるので、そのゴミが荒らされているのだ。さらにそのゴミは何日経っ…

第##回「このままじゃいけないと思うことに弊害があるはずだ」

こんなものはない方がよいのだろうけど、あらゆる物事が平和裏に収まっていくのだろうけども、現実はそう計画通りにいかないので、このままではいけない、このままではいけない、このままではいけないのだ、という危機感がやはりこれ必要で、それは飢餓感と…

第79回「一級河川のほとりで膝叩く私は低圧ナトリウムランプが好きさ」

一級河川、低圧ナトリウムランプ、草いきれ、夕凪、というかもはや夜凪、男は黙ってサッポロビール。これが最近のわしのスタイルじゃ。自分は今31歳でまだ爺ではないが、語尾はじゃなのじゃ。しかし自分は、~じゃ、だの、~なんじゃよ、としゃべる翁にいま…

第78回「加齢が今年も止まらない」

何がめでたいのか分からない、などと言ったらアメリカ人に怒られるかもしれないが、誕生日とはどうしてめでたいものと決まっているのだろうね・・・。 生き延びることが難しい時代は歳を重ねる意味が今とは違っていただろうし、今でも乳幼児は身体が丈夫では…

第77回「猫に思う事 パン&味覚」

ネコはパンに似ているかもしれない。第一、やつらはふわふわである。第二、色がパンそのものである。黒猫は黒パン、三毛猫はぶどうパン、白猫は白パン、キジトラはマーブルパン。第三、ほんのりと暖かい。第四、クロワッサンのごとく三日月型で寝ていること…

第76回「フリの代償 / 暗闇シャワーが暖かい」

どういう星のもとに生まれついたのか、自分は割とフリをするのがうまい方で、幼き頃は良い子のフリをして教師の好感度を戦略的にあげていたので通信簿の成績で5以外の数字を見たことがない。人物欄には性格温順にして明朗、自由な発想を持ち、誰とでも仲良く…

第75回「サクサク派に異を唱えたい」

食べ物の話題を。 天ぷらだとか唐揚げだとかいわゆる揚げ物、というジャンルの料理がある。一人暮らしでは油がもったいなかったりするのでなかなか作らないが、さて私も好きな料理でたいていの揚げたものは好物である。特にブロッコリーを素揚げしたものは大…

第74回「世代としてのアンニュイ予備軍はアンニュイか」

人間には性格というか人となり、今風に言うとキャラ(Character)がある。持論だが、これはある異なるコミュニティに属する不特定多数の他人のうち、3人以上から同じようなコメントを受けたら、蓋然性が高まる、その通りなのだろうな、と思わざるを得ないと…

第73回「ホワイトライの使いどころ」

おいしいお店を教えあうのはよくある会話であろう。 おすすめのご飯屋さんを教えたり教えられたりする機会が最近多かった。 困るのが、教えてもらったお店がそこまで自分の舌に合わなかった時だ。 おいしいと教えられているからハードルが高くなっているのも…

第72回「読んだ 三国志」

自分は割と本を気安く買ってしまう質で、買う時は収納の限界など考えずにいるため、気づくと難儀している。今まさに難儀しているため、本の整理に取りかかっている最中で、一度読んだけどもう再読しないであろう本、積読状態だったがおそらく今後も読むこと…

第71回「アイス+ドカベン÷ねこ ≠ 三国志」

図書館で借りてきた「日本アイスクロニクル」なる本を読んでいた、というか眺めていたイェスタディ。日本における氷菓子の歴史趨勢を年代ごとにまとめている。新旧問わず写真が多く、販売当時の雰囲気が感じられるため、見ているだけで楽しい気持、ハッピー…

第70回「演技の上下に暗いけど、ますみに惚れてゐる私」

映画「赤ひげ」を観ていて何かしら考えたことがあったのだが忘れてしまった。終わり方は割とよかったと思う。赤ひげと安本の直線的ではない親愛が感じられるシーンで、最後の台詞が「ふん」なところもナイスだと思う。 映画を観ていて演技がうまいなあと思う…