俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第Лψ回「2021年3月29日 古い小説の話し方/消された殺し屋」

ロシヤとかイギリスの古い小説を読み遊ばしていると思うことがあって、この時代この国の人はこんな話し方をしていたのかね、本当に。という事で、例えばこんな話し方、「あっしは生まれてこの方、良いことがちいともないんでさあ! 旦那! 旦那にあっしの気…

第Еν回「2021年3月28日 自分が食べたものくらい/ブロイラー畑の混沌」

昨日の朝食を思い出せますか、などと問うてくる人がたまにある。朝食は食べたのだが、何を食べたのかまでは覚えていない人が多いから、こういうテンプレートができたのだろう。確かにまあ、それはあるだろうな、と思う。自分も先の食事内容を思い出せない事…

第Жχ回「2021年3月27日 春の雨と書いて/物理を知らないので」

沛然と雨が降っている。春雨、というやつだろうか。そういえば、なぜ春雨という食べ物はその名がついたのだろう。あれかね、まっすぐな形状、半透明の外見が天から落ちてくる雨の様子に見えるからか。でも、春に限らず夏の雨も秋のそれも、春に降るのと同じ…

第κρ回「2021年3月26日 ビビンバってビビンバでいいのか?/卓袱台歓喜」

ビビンバの謎、というのがある。ビビンバは韓国料理で、ここニポンでもわりとポピュラーな食べ物になっているが、よくわからないことがある。というのは、この食べ物の呼び方で、例えば街中を歩いていて韓国料理屋があるとする。店先にはメニューの看板が掲…

第ιΖ回「2021年3月25日 ダイバーシティ/功罪キャッチ」

ダイバーシティ、なんて言葉を殊更協調している、その時点でその人なり組織なりは「ダイバーシティなんてぶっちゃけ知ったことじゃねえよ、でもこれを謳わないとわりいんだよ、都合が」という風な意思表示をしていると思うのは自分だけだろうか。本当にダイ…

第Βο回「2021年3月24日 ふぎゃあと駆ける猫よ/我想要ボヘミアン」

むにゃむにゃ言いながら猫が近づいてきたので抱き上げてやると、ふぎゃあああ、と啼いていずこへ駆けて行ってしまった。フレンドリーに寄ってきたから抱き上げたというのに途端、ふぎゃあ、などと非難の声を荒げて被害者ぶる、そういうのはどうかと私なんか…

第Σπ回「2021年3月23日 ほーらのブライト/平凡の花」

♪うみはあおくねむり だいちにいのちめばえ そしてそらが そしてそらが あしたをゆめみて ほら うまれかわったちきゅうが めざめのあさを むかえる というのは未来少年コナンのオープニングのソングだが、3日前からこのソングが脳みそのどこかしらでリフレイ…

第аД回「2021年3月22日 オプティミズム・デブ」

昨夜、寝ていたところに目を覚ました。というのは、別に朝を迎えたからでも、眠気がなくなるほど長時間寝たからでもなく、胸の痛みによって目を覚ましたのね。肺だか心臓だか知らないが、その辺がきりりと鋭く痛んで、思わず胸に手をやった。こんなことは今…

第ЯО回「2021年3月21日 ニポンノミライハヲウヲウヲウヲウ」

昨日、ニポンでは緊急事態宣言なる国民号令が取り下げられた。新型コロナウイルス対策の音頭を執るニポン政府は、なんだのかんだのと理由をつけているが、世間はこれを「策が尽きた」「自棄だ」などと論じている。論じているってそんな大げさなものではない…

第сβ回「2021年3月20日 眠たいのか眠いのか」

気づけばすでに22:23、今日もまた寝て過ごしてしまった。別に、今日は待ちに待った休みや。ホリデイや。こうなったら思いっきり寝てやろうか。などと思い立って寝て過ごしているわけではないのだが、気づけば眠くなり気づかぬうちに寝ている。昨日はええと…

第Ю¶回「2021年3月19日 次世代型のおかしい人/推薦困難書物事情」

このところ、往来を歩いていると単独で話している人をよく見かける。ならんで話している人もなく、耳に電話を当てているわけでもないのにひとり「ああそう、でさー」などと発話している光景はちょっとやばい人に見える。が、別にやばい人ではなく、ハンズフ…

第§θ回「2021年3月18日 ミミズの悲しみ/いつからアジャパー」

あかん。そういえば昔、アカンサスという名の競走馬がいた。弱いわけではないのだが、けして強いわけでもなく、買いどころが自分は判らなかった。やつは今どうしているのだろう。元気にやっているといいのだが。 あかんのはアカンサスではなく、ミミズである…

第οс回「2021年3月17日 風が吹いたら猫ヤバい」

桶が吹くと風屋が儲かる、じゃない、風が吹くと桶屋が儲かる、という言葉があるが、なぜ風が吹くと桶屋が儲かるようになってしまうのか。その仕組みを昔人に聞いたのだが年を重ねるにつれて脳細胞が死滅しており、今ははっきり覚えていない。まあそれでもこ…

第йΓ回「2021年3月16日 追記/メガネは私のすべてです」

残業だけはしたらいかん。昨日あれだけつよい気持でそう思ったのに、今日もまた残業をしてしまった。しかも、虚偽報告の罪も犯した。19:30ごろに「終業」の打刻をしたのだが、本当は20:20頃まで業務にあたった。50分ぶんの嘘である。嘘はどろぼうの始まり…

第λФ回「2021年3月15日 残業の意味/両親賛歌」

始業2分前に目が覚め、今日も今日とて退屈なテレ・ワークであることだなあ、と言わずに胸の内でひとり思って支給されたノートPCの主電源を点けて出勤簿に打刻したる後、自分は煙草を吸いにヴェランダへ出た。始業しているのにいきなり煙草ですか、そんなこと…

第Σμ回「2021年3月14日 ホワイト・デイとか関係ないっすよ、ホント/できそこないの私たち」

3月14日(日)先負 日光まぶしく我起床。眼前に猫の顔。猫の髭意想外に硬直、顔に当たりて煩わしきことこの上なし。家人、映画鑑賞に出で、我、独り焼蕎麦を拵い食す。美味。 焼蕎麦を食した後、大衆市場に出で印度風香辛煮込みの材料調達。素兵亜理部なる畜…

第ΟП回「2021年3月13日 滝落下発見/ふわふわはいずこ」

やっと見つかったので自分っていうかおれっていうか僕は嬉しい気持にあふれている。探し続けていたシンプソンズのエピソードを発見するに至りました。探していたのは、ストーリーの冒頭にホーマーが滝に落ちるシーンのある話だったのだが、シンプソンズは話…

第㍉γ回「2021年3月12日 パンピープロ/アジもたまには食わんかい」

つくづく、プロ、というのはすごいものだナーと思う。例えばスキージャンプだが、一般の人いわゆるところのパンピーがあのジャンプ台に立ってみると下から見上げるよりも相当高く感じるものらしく、滑りなさいそして跳びなさいあるいは飛びなさい、などと言…

第ΩΧ回「2021年3月11日 食事と血流/本日の食事」

食事の後は眠くなる、という話っていうかまあそういうことを耳にすることがあるが、最近これは本当だナーと思う。昼飯を食べた後、夕飯を食べた後に激烈に眠くなるのだ私は最近は。このところ、19時くらいにはどうしても眠くなり、寝てしまう。これまでこん…

第〇Т回「2021年3月10日 他人の手のひら」

入浴やシャワーに長いこと時間を割いていると足の裏や手のひらにしわが寄ってくる。それが人間というものだが、この状態をよく「おばあちゃんの手のひらのようだ」と言うのを耳にする。確かに見た目が年寄りのそれのようになるのだが、気になるのはこの手の…

第σВ回「2021年3月9日 サーミの賜物/言葉は変わるというけれど」

寒い。 寒い、で思い出したが、自分はタイ人と仕事をしている。タイ人と仕事をしている人は誰でも、タイ語を使わなければならない時がやってくるものだ。さあそしてまさに今がその時、といってもタイ語でトークをするわけではなく、資料上でのコミュニケーシ…

第ΛΔ回「2021年3月8日 無題/濡れ男」

今日は何も書くことがない、ということは昨日も思ったことで、昨日は苦しまぎれにローマの文字を使って猫と私の共暮らしの1ページを切り取る、みたいなことをしてみたが今日も同じ手を使うわけにはいかず、書くことがないのなら書かなければいいじゃないです…

第〈κ回「2021年3月7日 目ヤニ戦争/猫はボイジャー」

neko no me niwa tamani meyani ga tsuite iru koto ga atte, sore wo watashi wa yubi de kosogetotteyaru koto ga aru.yubi no saki ni tsuita sono meyani wa kawaite tanseki no you da.sore wo dousitara iika, watashi wa wakaranaku naru node, nanto…

第ηξ回「2021年3月6日 飯尾も井出と形原が遺体」

今となってははや82、じゃない、28になってしまった私。腐ったような日々に飽和しつつ惰性のなかに漂って生きているが、そんな私にも高校生の頃があった。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生。高校生…

第Ηп回「2021年3月5日 上司の往来 / 200円ビバ」

お昼食べた? などとオフィスの人が聞いてくることがあるが、この言葉ってなんか変じゃないですか? だって、”昼”ってのは”朝”とか”夜”とかと同じく、時間帯を表す言葉であるはずでしょう? なのに、なあんで”昼”だけが「お」がついて、【午後0時前後に食べ…

第йЗ回「2021年3月4日 混凝土密林 / 「緊急」スタンプの悲しみ」

幼少の記憶を拾い集めるようにオークションサイトでレゴブロックを買い漁る日々が1ヶ月半ほど続いているが、ついに大台を超えそうで、都会の混凝土密林の中でひとり震えている。現在の費消金額は合計で¥990,537、夢の大台まであと福沢氏1枚を切った。しかし…

第πМ回「2021年3月3日 人間でないものになりたくて」

足音がうるさい、と苦情をいただいてからこっち、足音のみならず諸々の生活の音に気を張っている。なるべく歩かないようにするのが肝心だが、一歩も動かずにすべての用を足すのは不可能なので、もう私は鳥になってしまいたい。鳥なら空中に浮いていることが…

第ΠЭ回「2021年3月2日 階下の苦情にテンダネス」

町田康はドアベルの音を「インオン」と表記しますが、確かにインオーンと聞こえる。このところ破産する勢いでレゴブロックを買い漁っているため、連日連夜、ドアベルが鳴らされる。毎度、ドアの向こうには郵便局かクロネコヤマトの配達員が立っており、その…

第βБ回「2021年3月1日 散歩で川」

昼過ぎに散歩に出た。ベランダで煙草を吸っている時はあまり感じなかったが、玄関から外に出てみるとわりと寒かった。しかしもう玄関は施錠されてしまっている。解錠する、靴を脱ぐ、上着を取る、上着を着る、靴を履く、施錠する、という工程を脳みそで想像…