俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

第何回「南国にて」

今、ミクロネシアの島にいる。のは別に関係ないのだが、青い海、白い砂浜、美しいおんなたちを眺めながら以下のように思った。 因果応報、とはまた違うかもしれないが世の中には努力?と報酬の関係が流布している気がするのだが、これは割と不幸なことと思う…

第何回か分からないが緊急なる請求会議に呼ばれて、ため息

オガサワラ氏が登校しなくなってからこっち、役一年が立とうとしている。語は円環が多すぎる。という事バスラおぼつかぬ;。誤変換がおおすぎる、つまり私は今アルコールに毒されている。しかし、毒されている事実を曲がりなりにも受け入れられているという…

第110回「読書感想蚊」

酔いに任せて前髪を裁ってから後、会社にてくてくと行くと反応が二つの派閥に分かれるようであって、ひとつは「お前は果たしてふざけているのか、金を出してやるから駅前のカット専門店で適当にやってもらってこい」という派閥と、もう一方が「お前は果たし…

第109回「バースト+ポチャッコ=サモハンキンポー」

嗚呼、分かってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか、ってララバイを荒川に投げたいような、今日もそんな一日であったが、荒川は、っていうか江東区および墨田区ならびに台東区そして足立区などは2024年12月5日夜、雨が降っており、と書くと東京都23区…

第108回「荒川と空港」

幾日も何日も、荒川に通い続けて、というか通りすがりに立ち寄り続けてやっと気づいたのだが、荒川は空港に似ているのだなあ。深夜の空港に。深夜の空港は、って、地方の空港はこうじゃないかもしらんが、所謂ところのハブ空港、そう、例えば羽田空港なんか…

第107回「身体環境および精神環境」

人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)のうち、人間の記憶にもっとも深く刺さり喚起されるのは嗅覚だそうな。 だからなになのだ、とも思うが、帰途に通る建物のことが想起される。この建物は昭和な感じの佇まいで、見た感じ笠辺哲の漫画に出てくる研究…

第106回「句読点のつけ方が最近分からなくて」

この6年というもの、というのは勤め人として平日の3分の1以上を費消するようになってからこっち、日々の終わりが敗北感によって占められている、というのはどういうことなのだろうか、労働とは敗北なのだろうか、働いたら負け、みたいなことをおっしゃってい…

31日のイヤーワーム

たしか町田康の詩集だか小説だか歌謡だか忘れたが、 俺軽やかに飛翔して という一文があってそれが頭から離れない、いわゆるところのイヤーワームな一日であった。 俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔…

互いに通りすがる

帰り道にすれ違った者者。橋の下の避妊具販売機の前でスマートホンを弄繰り回す女子高生ら。軋む音のうるさい自転車に乗る親父。なんでこんなうるせえんだろうなとなぜか自分に声をかけてきた。その目が純粋な感じであった。なぜ急いでいるのかまったく予想…

読んで眼前がアクア 夏子の酒

泣ける漫画といえばドラえもんの6巻である、という人生を自分は歩んできたのだが、齢32にして新たに泣ける漫画に出会った。夏子の酒、という酒蔵の話。文庫版で12巻だったと思うが、6回くらい涙が流れたと思う。2巻に1泣の計算だ。端的に言えば日本酒を作る…

第102回「猫のスキーム」

飼い主を好いていない猫はその者がかの猫の名を呼ばっても無視する、などという電子網記事を読み僕は安堵した、というのは自分方で昼夜の世話をしている猫に向かってその名を呼ぶと「みい」あるいは「みゃ」と鳴くからであって、そうなると僕はこの猫に好か…

第101回「部屋の大掃除」

本当は大みそかの前にやる人が多いと思うが、先日、自室の大掃除をした。 結構大雑把な性格をしているらしく、少々埃が積もろうが気にしないのだが、そんな自分でもそろそろだな、と思う水準に達したのだ。 また、最近ちょっといいPCを購入し、それが納品さ…

第100回「TSUTAYAに通っていた私、いく私」

2年前から、TSUTAYAプレミアムというサブスクリプションサービスを利用している。月々1100円で旧作DVDが5枚まで借りられ、返却期限がない。誰の発案か知らないが、とにかくお世話になった。なっている。今日も生きてる腐った毎日、明日も生きてく腐った毎日…

第99回「爆弾みたいな女、あらわる」

現在進行形で私の身に起きていることで少し困っている。また通勤の話で申し訳ないが、その爆弾みたいな女はある日、朝の通勤電車に忽然と現れた。 私はそこそこ長い通勤時間がかかる。ある駅で乗り換えをするため、その地理的都合上先頭車両が望ましい。また…

第98回「宅建試・焼芋売・弁財天」

困った時の神頼み、なんて言って願いの実現を願う人がいるが、願いの実現を願うという日本語が正しいのかどうかはさて置いておき、神にとっては迷惑な話だと思う。だいたいにおいて困った時というのは文字通り字義通りまさに困っている最中だ。もし、もう少…

第97回「通勤の風景」

通勤先まで大体1時間かかる。電車やバスを乗り継いで行く。毎日往復2時間。会社の近くに引っ越せば良いのにと人はいう。しかしそれはあまりしたくない。なんか人生の全てを仕事に捧げてる感じがする。仕事中心みたいな。その感覚が嫌なのだ。自分でも良くわ…

第96回「観た ハクソーリッジ」

ロシア兵に、ウクライナを攻撃する理由や根拠が本当に分かっている者はいるのだろうか。ウクライナの兵士に、なぜウクライナを守り、ロシアを敵視するのか、その理由や根拠が分かっている者はいるのだろうか。 戦争は環境だと思う。転じて、対立は環境次第だ…

第95回「淀川の花火大会」

土曜日の夕方にうとうとと眠気が来て、少し遅いお昼寝をした。 盛夏が過ぎ、大分涼しくなってきた。晩夏の夕方ほどお昼寝に適している時間はない。 なんというゴージャス。サラリーマンにとって金曜の夜から土曜日は黄金の輝きを放つ特別な時間なのだ。それ…

第94回「グローバルに先祖を祀る」

最近はどうもこの傾向が脆弱になりつつある気はするが、ニポン人は先祖を祀るのが好きである。だもんで、盆、みたいな機会を設けてみんなで墓参りをしようよ、って一斉に里帰りする。自分はニポン人であり、したがって先祖を祀るのが好きだ。いや、論理的に…

第93回「華美な美化」

カビでも培養したらものすごく効率がよさそうで、いっそのこと一室にカビの研究者を招いて賃貸業でも営んでみてはいかがでしょうか、社長。などと社長に提案したらどんな顔をするだろうか。なんて考えてしまうほどに会社の廊下が暑い。植物園か、ハワイアン…

第92回「故郷愛憎」

見慣れた電話番号から着信が入っていた。父である。僕は父のことを電話帳に登録していない。電話番号を記憶しているから、なんとなく登録しないでいいや、とやってきている。不孝者だろうか。 電話に出ると、今年の盆帰りはすべからず、とのこと。実家のある…

第91回「焦るナマケモノ」

よく、ドアにぶつかる。というとよく分からないかもしれないが、そうなのだから仕方ない。ドアってドアでしょう、ドアってことは、ある時は閉まっていて、またある時は開いてる、その開け閉めの繰り返し、繰り返されることにドアの本分というか、ドアのドア…

第90回「なくなりつつあるもの」

会社に通うのに私はバスを利用している。朝日を浴びた美しい大通りで毎朝バスを待つためにぼけーっと突っ立ってる。んで、大体毎朝バス停の横を2人の警官がチャリンコに乗って駆け抜けていく。 朝早くからサイクリングなんて大変だねえ、と毎朝思っていた訳…

第89回「冷めやらぬ熾を抱いて歩け」

なじみの中華料理屋のおやじが哈爾浜の出身らしい。哈爾浜と書いてハルビンと読む。似た漢字の蛤(はまぐり)の「は」と海浜(かいひん)の「浜」からしかハルビンの要素を感じられぬのだが、とにかく哈爾浜でハルビン。ハルビンは中国の割と奥の方、申し訳…

第88回「ハウツー おっさんとのすれ違い」

ぶっちゃけて申し上げると、世知辛い世の中である。 ところで、世知ってなあに? といったクエスチョンも頭上に浮かんでやまない今日この頃ですけど、とにかく世知が辛いのである。 過日。 自分は毎朝枚夜、自転車で一級河川を越える為に橋を渡っているのだ…

第87回「鳩の鳩による鳩のための Byホモサピエンス」

公園! 英語でいうと、パーク! 待つ、ということのできないおれは公共交通機関が使えぬので、自転車で会社に毎朝くりだしているのだが、その中途にやや大きめな、そうね、800坪くらいの公園がある。この公園に胡乱な立て札がしてあり、街道や往来をゆく人々…

第86回「終戦間近 虫歯との一年戦争」

長い戦いだった。約一年に及ぶ虫歯との戦いが終焉を迎えつつある。 私の右奥歯が過去ない痛みに襲われた昨年5月。そこから治療を始め、最後に銀歯的な被せ物をしたら治療完了、という完治まであと一歩の8月、私は歯医者に行くのをやめた。 それから歯をち…

第85回「水の都トーキョーのほとりで」

本日もいつものごとく永遠に終わらぬ労働を中途で諦めて帰途につき、その中途で一級河川のほとりに佇みつつ麦酒を飲んでいた。無限とも思えるほどに右から左へ、対岸からなら左から右だが、大量の水が流れていた。当たり前である。それが川というものなのだ…

第84回「口ぐせ」

まったく最近困ったことに、変な言葉が口癖になってしまった。 その口ぐせは、ちんぽこ。 まったく卑猥な言葉であるが、まったく卑猥な意味では用いていない。ああ、全然ダメだ、みたいな時に、ちんぽこだな、という。 例えば、 この前のテストどうだった? …

第83回「玉葱は剥いても玉葱」

最近の若者は・・・という小言は旧約聖書の時代からあるらしく、つまり人間が他者を評する時、その行為は玉葱を剝くようなものだ、と言えるかもしれない。古い皮をむいて新しい皮を露出させても、その新しい皮よりももっと若くみずみずしい皮が内側にはある…