俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第90回「なくなりつつあるもの」

会社に通うのに私はバスを利用している。朝日を浴びた美しい大通りで毎朝バスを待つためにぼけーっと突っ立ってる。んで、大体毎朝バス停の横を2人の警官がチャリンコに乗って駆け抜けていく。 朝早くからサイクリングなんて大変だねえ、と毎朝思っていた訳…

第89回「冷めやらぬ熾を抱いて歩け」

なじみの中華料理屋のおやじが哈爾浜の出身らしい。哈爾浜と書いてハルビンと読む。似た漢字の蛤(はまぐり)の「は」と海浜(かいひん)の「浜」からしかハルビンの要素を感じられぬのだが、とにかく哈爾浜でハルビン。ハルビンは中国の割と奥の方、申し訳…

第88回「ハウツー おっさんとのすれ違い」

ぶっちゃけて申し上げると、世知辛い世の中である。 ところで、世知ってなあに? といったクエスチョンも頭上に浮かんでやまない今日この頃ですけど、とにかく世知が辛いのである。 過日。 自分は毎朝枚夜、自転車で一級河川を越える為に橋を渡っているのだ…

第87回「鳩の鳩による鳩のための Byホモサピエンス」

公園! 英語でいうと、パーク! 待つ、ということのできないおれは公共交通機関が使えぬので、自転車で会社に毎朝くりだしているのだが、その中途にやや大きめな、そうね、800坪くらいの公園がある。この公園に胡乱な立て札がしてあり、街道や往来をゆく人々…

第86回「終戦間近 虫歯との一年戦争」

長い戦いだった。約一年に及ぶ虫歯との戦いが終焉を迎えつつある。 私の右奥歯が過去ない痛みに襲われた昨年5月。そこから治療を始め、最後に銀歯的な被せ物をしたら治療完了、という完治まであと一歩の8月、私は歯医者に行くのをやめた。 それから歯をち…

第85回「水の都トーキョーのほとりで」

本日もいつものごとく永遠に終わらぬ労働を中途で諦めて帰途につき、その中途で一級河川のほとりに佇みつつ麦酒を飲んでいた。無限とも思えるほどに右から左へ、対岸からなら左から右だが、大量の水が流れていた。当たり前である。それが川というものなのだ…

第84回「口ぐせ」

まったく最近困ったことに、変な言葉が口癖になってしまった。 その口ぐせは、ちんぽこ。 まったく卑猥な言葉であるが、まったく卑猥な意味では用いていない。ああ、全然ダメだ、みたいな時に、ちんぽこだな、という。 例えば、 この前のテストどうだった? …

第83回「玉葱は剥いても玉葱」

最近の若者は・・・という小言は旧約聖書の時代からあるらしく、つまり人間が他者を評する時、その行為は玉葱を剝くようなものだ、と言えるかもしれない。古い皮をむいて新しい皮を露出させても、その新しい皮よりももっと若くみずみずしい皮が内側にはある…