俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

2023-01-01から1年間の記事一覧

第110回「読書感想蚊」

酔いに任せて前髪を裁ってから後、会社にてくてくと行くと反応が二つの派閥に分かれるようであって、ひとつは「お前は果たしてふざけているのか、金を出してやるから駅前のカット専門店で適当にやってもらってこい」という派閥と、もう一方が「お前は果たし…

第109回「バースト+ポチャッコ=サモハンキンポー」

嗚呼、分かってくれとは言わないが、そんなに俺が悪いのか、ってララバイを荒川に投げたいような、今日もそんな一日であったが、荒川は、っていうか江東区および墨田区ならびに台東区そして足立区などは2024年12月5日夜、雨が降っており、と書くと東京都23区…

第108回「荒川と空港」

幾日も何日も、荒川に通い続けて、というか通りすがりに立ち寄り続けてやっと気づいたのだが、荒川は空港に似ているのだなあ。深夜の空港に。深夜の空港は、って、地方の空港はこうじゃないかもしらんが、所謂ところのハブ空港、そう、例えば羽田空港なんか…

第107回「身体環境および精神環境」

人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)のうち、人間の記憶にもっとも深く刺さり喚起されるのは嗅覚だそうな。 だからなになのだ、とも思うが、帰途に通る建物のことが想起される。この建物は昭和な感じの佇まいで、見た感じ笠辺哲の漫画に出てくる研究…

第106回「句読点のつけ方が最近分からなくて」

この6年というもの、というのは勤め人として平日の3分の1以上を費消するようになってからこっち、日々の終わりが敗北感によって占められている、というのはどういうことなのだろうか、労働とは敗北なのだろうか、働いたら負け、みたいなことをおっしゃってい…

31日のイヤーワーム

たしか町田康の詩集だか小説だか歌謡だか忘れたが、 俺軽やかに飛翔して という一文があってそれが頭から離れない、いわゆるところのイヤーワームな一日であった。 俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔して俺軽やかに飛翔…

互いに通りすがる

帰り道にすれ違った者者。橋の下の避妊具販売機の前でスマートホンを弄繰り回す女子高生ら。軋む音のうるさい自転車に乗る親父。なんでこんなうるせえんだろうなとなぜか自分に声をかけてきた。その目が純粋な感じであった。なぜ急いでいるのかまったく予想…

読んで眼前がアクア 夏子の酒

泣ける漫画といえばドラえもんの6巻である、という人生を自分は歩んできたのだが、齢32にして新たに泣ける漫画に出会った。夏子の酒、という酒蔵の話。文庫版で12巻だったと思うが、6回くらい涙が流れたと思う。2巻に1泣の計算だ。端的に言えば日本酒を作る…

第102回「猫のスキーム」

飼い主を好いていない猫はその者がかの猫の名を呼ばっても無視する、などという電子網記事を読み僕は安堵した、というのは自分方で昼夜の世話をしている猫に向かってその名を呼ぶと「みい」あるいは「みゃ」と鳴くからであって、そうなると僕はこの猫に好か…

第101回「部屋の大掃除」

本当は大みそかの前にやる人が多いと思うが、先日、自室の大掃除をした。 結構大雑把な性格をしているらしく、少々埃が積もろうが気にしないのだが、そんな自分でもそろそろだな、と思う水準に達したのだ。 また、最近ちょっといいPCを購入し、それが納品さ…

第100回「TSUTAYAに通っていた私、いく私」

2年前から、TSUTAYAプレミアムというサブスクリプションサービスを利用している。月々1100円で旧作DVDが5枚まで借りられ、返却期限がない。誰の発案か知らないが、とにかくお世話になった。なっている。今日も生きてる腐った毎日、明日も生きてく腐った毎日…