俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

2019-01-01から1年間の記事一覧

第23回「クリスマスに感じるのは切なさなのかやるせなさなのか」

遠方というのはなんの目的もなく行くと気楽なので面白いが、目的があると、全く面白くない。この間、タイに仕事で行ってきた。詳細は秘密だが(社外秘、というらしい)、例えるなら「ガリガリ君をエスキモー相手に一本100ドルで売ってこい。売れなければ当社は…

第22回「怒り、そして遊ぶ」

私は怒っている。それもひどくだ。ひどく、怒っている。 それは、鳥取砂丘に足をのばし砂が描く悠久さに身を任せたりすなば珈琲なる鳥取県ではスターバックスをしのぐご当地カッフェでまたーりするなど非常に有意義な一日を過ごした2019年12月8日日曜日21時…

第21回「ミステリー」

突然ですが昔、ネットで読んだ不気味なある話が気になってまた読みたいのだが、見つからない。内容は、 「大学構内で夜、人気のない場所に行ったらおかしな人物を見つけた。地面に座って、腰から上だけをぐるぐる回している。色んなサークルがあるからと気に…

第20回「淀川のなぞ」

国道423号線、通称「新御堂筋」をゴルフ帰りの夜に梅田から新大阪方面に車を走らせているさなか、淀川にかかる橋を渡り始めた時に助手席に座る小池が窓の外を凝視し始めた。夜の外に何があるのだろうと不思議に思った私は、 「美人でも歩いているのか」 と冗…

第19回「マゾヒズムとは人間性の核なんではないかね」

誰が書いていたか全く覚えていないが、「サディズムとマゾヒズムはマウントを取る方と取られる方、それぞれに快感を感じる性癖のこと、と思われがちだがそれは違う。サディストはマウントを取る方と取られる方、その両方に快感を感じているのだ、なぜなら泣…

第18回「子供と大人の間にて」

最近の私は、様々なものに対して不感気味である。仕事に対して気持ちというものがまるで入らず、一言で言えば腑抜け。一日の大半を費やしているのだし、将来のためにもスキルアップして技術を磨け、などという宣伝文句は理解できるが心がそれを拒んでしまい…

【番外編】親父の正義と私の正義

野良猫がみいみい言って、腹を空かせていたので、不憫だな、哀れだな、というある意味上から目線の感慨を抱き、それなら、といってコンビニエンスストア通称コンビニに走り、猫の餌をそういって猫の処に戻って、計548円(税込み)で買い求めた餌らを野良猫た…

第17回「祈り」

にーぽーのみらいはうぉううぉううぉううぉう、せーかーぃがうらやむいぇいいぇいいぇいぇい、などと白い歯を光らせて歌い踊る小娘を眺めて自らもまた日本の未来を期待する、嘱望する時代があったが、うぉううぉう言っている場合では、正味の話、ないわけで…

第16回「春」

四季の一つ。春。日本人の好きな四季ランキングを取れば、おそらく上位4位には入ってくる人気の季節だ。春。それは季節の変わり目の境界をつかさどる季節の四天王が一である。 ただ、この四季というのはだいたいが大雑把なくくりである。どこからが春で、ど…

第15回「お土産」

雨が降っていて、どこからというと、天だ。 天。いわゆるところの空に向かってずんずん、ずんずんと進んでいくと大気圏やら成層圏やら群青のゾーンを通ってやがて、黒い宇宙空間に出るが、もっとどんどん光のようにまっすぐ進んでいくと、そういうものがある…

第14回「ユーモア論 第一章笑いとは」

ユーモア論 第一章 ユーモアの定義 ユーモアを語るうえで避けては通れないのが、ユーモアとは一体何か、という事である。つまりユーモアとはなにか、という定義をしない限りはお話が進まないのである。もちろん、「ユーモア」でグーグル検索をすると、wikipe…

第十三回「ブロッコリー マイラブ」

五味彬という写真家の写真集を一冊持っている。100人ものアメリカのねえちゃん達が赤裸々、というか全裸になって突っ立っている。その写真が300ページ超にわたって続く写真集だ。五味彬、いや五味彬さんにはまことに申し訳がございませんが、私、この写真集…

第12回「月」

先日、会社でのホットタイムでの事。「ホットタイム」という聞きなれない言葉に戸惑う読者も多かろうと思い、少し説明をさせてもらうと、なんてことはない、午前中に1回、午後に1回決まった時間に与えられる10分間の小休憩である。ここでちょっと珍しいの…

第十一回「マザーコンプレックス」

読むと比較的に長いと思われるので、以下にあてはまる方は読まずに今なさっていることに専念してください。 ・根っからの商人の方 ・生まれてこのかた子供の方 ・会社役員の方 ・余生半年以内の方 ・パリピの方 ・芸能マネージャーの方 ・夜泣きをあやしてい…

第10回「犬(エッセー)」

犬。犬との関わりは正直言って深くない。1年間に2、3回触るかどうかだ。とすると、現在私は28歳なので、多く見積もって28年×3回の計84回犬に触れたことがあるという程度である。これは多いのか少ないのかさっぱり不明である。犬を飼育している人物からす…

第九回 「晩夏」

【農機具商からのお題 「晩夏」】 夏。 この季節にしか発生しないものといえば、蚊、冷やし中華、水着ギャル、逃げ水、塩分なんたら、花火かんたら、大仰な各地の最高気温ニュース、金鳥、西瓜、ビアガーデン、あほみてえなお盆ラッシュ、今年は冷夏だとかい…

第八回「ユーモア論 序論」

ところで私事であるのであるが、先日、社用車で交通事故を起こした。と、ここまで書いたところで妙な事に気がついた。私事であるが、が正しい日本語だと思う。しかし、私事であるのであるが、と無意識に書いていた。なんだか余計なものがいっぱいくっついて…

第七回 自分は六本木を知らないが

ほええぇぇ。ほえええぇ。ほえええええぇぇえぇえええぇえぇぇぇぇぇぇぇえええぇっ。 自分はウェブログに投稿する前に文章を紙に書くのが常で、え、と書きすぎて漢字の、之、と書いているような気がしてきたが、そんなことはどうでもよい。 ほえええぇ、は…

第6回「明るいおじさん」

明るいおじさん、というお題をいただいた。はて、何を書こうか、1週間も悩んでしまった。明るいおじさん、なんてもの私が展開しようとしている「ユーモア論(※第2回参照のこと)」にいかにもつなげやすいが、それはやや逃げだろう。さりとて賢明な読者はご…

第五回「美しい情景」

【前回からのお題 美しい情景】一番はじめの記事、記事というのもおこがましいけどそのはじめのやつで、脳細胞が死んでいっている、みたいなことを書いた。脳細胞の死滅。頭脳の後退。これを顕著に感じてしまうのはなんといっても神経衰弱だよ。名前からして…

第四回「ヤフン 人生の体感時間」

最近、時間の経過が目まぐるしい。気が付けば夏至はとうに過ぎ去り、日照時間がこれからどんどん短くなっていくそうな。シベリアの遥か上空ではすでに冬の大将軍がアップをしはじめだしている。つまりは、もう7月がもう終わっちゃうってこと。今年に入って…

第三回 恋は何色か

はっきり言って動きました、感が。いわゆるところの感動です。本日未明のこと。 所属する株式会社に言われるがまま、花香る札幌から、路傍の自販機横になぜかちゃちな安傘が投棄されている極東の都・東京に転勤した自分は、沈鬱な気持ちでドミノ・ピザを2枚…

第二回「関西の農機具屋」

はっきり言って私は人と話すのが得意だ。関西風に言うと、「べしゃりがうまい」のである。老若男女分け隔てなく笑顔にすることが出来る。特に女性は簡単である。いともたやすく幸せの渦に巻き込むことが出来る。言い過ぎた。もちろん苦手な分類の人間も一定…

はじめにってなんだろうね

obandesu. おばんです。という挨拶をする人がたまにあるが、晩だからなんなのだというささくれた気持ちと、あんたおばさんって感じでもないだろうという生真面目な気持ちが入り乱れる日々。 突然ですがこのウェブログは、関西でひなげしのようにけなげに生き…