俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

第82回「永遠なる不快指数」

「気象庁によりますと、え、今年度の梅雨前線は後退し、つまるところがみなさま、え、はっきり申し上げて夏、夏でございます」なんて公共放送が聞こえてきそうな、そんな感じの酷暑日で梅雨があけてございます イン・トーキョー。 職場のGALが、夏と言えば花…

第81回「最近街が汚れている」

最近、私の住む大阪の街が汚れている。ゴミが散乱しているのだ。特に駅周辺。ちょっと落ちてるとかの騒ぎではない。なんかもうすごい量のゴミが散乱している。駅周辺には居酒屋が幾ばくかあるので、そのゴミが荒らされているのだ。さらにそのゴミは何日経っ…

第##回「このままじゃいけないと思うことに弊害があるはずだ」

こんなものはない方がよいのだろうけど、あらゆる物事が平和裏に収まっていくのだろうけども、現実はそう計画通りにいかないので、このままではいけない、このままではいけない、このままではいけないのだ、という危機感がやはりこれ必要で、それは飢餓感と…

第79回「一級河川のほとりで膝叩く私は低圧ナトリウムランプが好きさ」

一級河川、低圧ナトリウムランプ、草いきれ、夕凪、というかもはや夜凪、男は黙ってサッポロビール。これが最近のわしのスタイルじゃ。自分は今31歳でまだ爺ではないが、語尾はじゃなのじゃ。しかし自分は、~じゃ、だの、~なんじゃよ、としゃべる翁にいま…

第78回「加齢が今年も止まらない」

何がめでたいのか分からない、などと言ったらアメリカ人に怒られるかもしれないが、誕生日とはどうしてめでたいものと決まっているのだろうね・・・。 生き延びることが難しい時代は歳を重ねる意味が今とは違っていただろうし、今でも乳幼児は身体が丈夫では…

第77回「猫に思う事 パン&味覚」

ネコはパンに似ているかもしれない。第一、やつらはふわふわである。第二、色がパンそのものである。黒猫は黒パン、三毛猫はぶどうパン、白猫は白パン、キジトラはマーブルパン。第三、ほんのりと暖かい。第四、クロワッサンのごとく三日月型で寝ていること…

第76回「フリの代償 / 暗闇シャワーが暖かい」

どういう星のもとに生まれついたのか、自分は割とフリをするのがうまい方で、幼き頃は良い子のフリをして教師の好感度を戦略的にあげていたので通信簿の成績で5以外の数字を見たことがない。人物欄には性格温順にして明朗、自由な発想を持ち、誰とでも仲良く…

第75回「サクサク派に異を唱えたい」

食べ物の話題を。 天ぷらだとか唐揚げだとかいわゆる揚げ物、というジャンルの料理がある。一人暮らしでは油がもったいなかったりするのでなかなか作らないが、さて私も好きな料理でたいていの揚げたものは好物である。特にブロッコリーを素揚げしたものは大…

第74回「世代としてのアンニュイ予備軍はアンニュイか」

人間には性格というか人となり、今風に言うとキャラ(Character)がある。持論だが、これはある異なるコミュニティに属する不特定多数の他人のうち、3人以上から同じようなコメントを受けたら、蓋然性が高まる、その通りなのだろうな、と思わざるを得ないと…

第73回「ホワイトライの使いどころ」

おいしいお店を教えあうのはよくある会話であろう。 おすすめのご飯屋さんを教えたり教えられたりする機会が最近多かった。 困るのが、教えてもらったお店がそこまで自分の舌に合わなかった時だ。 おいしいと教えられているからハードルが高くなっているのも…

第72回「読んだ 三国志」

自分は割と本を気安く買ってしまう質で、買う時は収納の限界など考えずにいるため、気づくと難儀している。今まさに難儀しているため、本の整理に取りかかっている最中で、一度読んだけどもう再読しないであろう本、積読状態だったがおそらく今後も読むこと…

第71回「アイス+ドカベン÷ねこ ≠ 三国志」

図書館で借りてきた「日本アイスクロニクル」なる本を読んでいた、というか眺めていたイェスタディ。日本における氷菓子の歴史趨勢を年代ごとにまとめている。新旧問わず写真が多く、販売当時の雰囲気が感じられるため、見ているだけで楽しい気持、ハッピー…

第70回「演技の上下に暗いけど、ますみに惚れてゐる私」

映画「赤ひげ」を観ていて何かしら考えたことがあったのだが忘れてしまった。終わり方は割とよかったと思う。赤ひげと安本の直線的ではない親愛が感じられるシーンで、最後の台詞が「ふん」なところもナイスだと思う。 映画を観ていて演技がうまいなあと思う…

第69回「季節の変わり目について書こうと思ったがスカンジナビア」

Idag var det samma jobb som igår. På morgonen sammanfattade vi historien om Thailands återkontrakt, åt utsökt udon för 1000 yen, hade affärssamtal med ett marknadsföringsföretag på eftermiddagen, listade Guams kontraktsuppgifter, utarbetad…

第68回「視線に関する雑感」

近頃は暖かい日も増え、三寒四温。春が来たのだ。 先日、ピザの配達での事。 夜の11時くらい。夜はまだ寒いのねん、とか思いながら50ccのバイクのアクセルを全開に、大阪の夜の一方通行の道を疾走していた時の事。十字路に差し掛かった際にヘッドライトがお…

第67回「ザッツザクエスチョン 視線」

猫がにゃあ、と人間に向かって鳴く時があるが、こういう時はたいてい人間の顔を見ながら鳴いてゐるような気がする。顔、というか、目。あらぬ方を向いて鳴く時もあるが、それは割とマイナーな鳴き方で、目を見据えて鳴く、これが奴らのセオリーだ。というこ…

第66回「ヒトデに白旗」

先日、貝に関する本を読んだ。牡蠣の歴史、ってタイトルの本で、先史時代から現在に至るまでの牡蠣の情勢、いかに人は牡蠣を食べてきたか、世界の牡蠣産業は日本産の品種に支えられている、みたいなことが書いてあって自分は、ほーん、といちいち感心しなが…

第65回「ぼん」

卓袱台の上に鎮座してゐたオレンジジュースを飲みながらパッケージを見てみるとオレンジの原産地が略称記号で表記されている。見ると、「BR」。HTMLの改行ではなく、ブラジル。ブラジルからはるばるとオレンジ達がやってきて、ニポンで絞られて今こうして自…

第64回「大阪24時」

年が明け、早50日。一年が365日なので1/6が経過したわけである。最近ピザの配達バイトを始めた。 ピザの配達はいたってシンプルで、ほかほかのピザを50ccのバイクの荷台に詰め込み、アクセル全開で客の所に届けるのだ。最も肝要な事は早さ。素早くピザを送り…

第63回「ザッツザクエスチョン 黄色いボイス」

ばれ引退んでーであった。焦って、タイプミス。昨日はバレンタインデーであった。チョコレーツがもらえるかどうか。そんなことを気にして生きていた時代もあったが、今やそんなことには心とらわれず、惑わされず、自由闊達に屁をこいたり甲類焼酎を水で薄め…

第62回「テスト梅の木ナポレオン」

傷害だの流出だのと外野の話題で持ちきりのセンター試験のニュースを聞いてなんとなく思ったこと。テストと名の付く試練で一番難しいのは、満点を取ることではないのじゃないかね。もちろん満点、100点を取るに越したことはないだろうが、極論、満点・100点…

第61回「俎板の鯉のキモチ」

あけましたおめでとうございます。って既に年が明けてから25日が経過しようとしており、本日25日は多くの勤め人にとってはおそらく給料日で、もれなくおれもそのカテゴリに属していて、少しくハッピー。 そんなわけで今日も取引先とメール連絡をやりあったの…

第60回「クリスマスである」

クリスマスである。世の中は有象無象で賑わっているらしい。素晴らしいことである。 カップルの数が多いほど日本の少子化の杞憂は減るし、有象無象は良い所で食事をするので飲食業界も賑わう。挙げ句の果てにはプレゼントを交換し合う風習もあるため、貴金属…

第59回「LUCY鑑賞/ふかかんの光/人間とはパララ」

「LUCY」という映画を見た。あらすじとしては、まず人間は生きているうちに脳みその5%だか10%だかしか使わずに個体としての生命を終えてゆく存在だ。ところがどっこい、ひょんなことから超人的能力を手に入れることになったルーシーは、脳みそが100%稼働…

第58回 夢かうつつか

生きてきた中で、あ、これやべえな、と思った瞬間が何回かある。交通事故を起こしたときやタバコの不始末で灰皿から煙が上がったりした時なんかもそうだが、やはり大学の時の進級に関わる時が最もその緊張感が大きかったのだろう。その時の夢を見ると、夢か…

第57回 温故知新だね

温故知新なことがあった。湯たんぽを購入したのだ。これがすこぶる良かった。したがって湯たんぽを世間様に再評価していただくべく、良い点を列挙したいと思う。 湯たんぽは、健康にいい。 冬の暖房機器といえば、エアコンが覇権を握って久しい。ワンルーム…

第56回 代謝の雑感

過日。床に胡乱な物体が落ちているのを発見したので拾い上げてみると、果たして何かのファーだった。Furって「毛皮」って意味だと思うけど、とにかくそこにあったのは黒い羽毛のごときファー。部屋の中でファー、といえば思いつくのはむくむくした暖房着か布…

第55回「角度に関する雑感」

自転車に乗りながらゆるやかで長い坂道を下っていると、なんとも言えない戦慄がはしる。こうした坂道ではペダルを踏みしめることなく自転車が進んでいく。自分の意志に関係なく。それが怖い。何もせずとも勝手に前に進んでいく、いや、進まされる強引さがあ…

第54回「NO TITLE」

10/6~8のこと 10/6にコロナのワクチンを注入してきた。これは2回目で、2回目を摂取した後は主に発熱、頭痛、倦怠感、人によっては嘔吐や下痢などにも見舞われると聞いていた自分は、これらの症状が現れるのを少し楽しみにしていた。と言うと、胡乱な奴、と思…

第53回 夏の風物詩

最近はめっきり秋めいてきて、山々が生娘の頬のように紅葉するのもあと僅かであろう。 エアコンのない夏というのは意外となんとかなった。台風の影響からか、大阪では8月初旬から甲子園が危ぶまれるほどの長雨が続き、例年より早めの晩夏を連れてきた。甲子…