俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

第53回 夏の風物詩

最近はめっきり秋めいてきて、山々が生娘の頬のように紅葉するのもあと僅かであろう。 エアコンのない夏というのは意外となんとかなった。台風の影響からか、大阪では8月初旬から甲子園が危ぶまれるほどの長雨が続き、例年より早めの晩夏を連れてきた。甲子…

第52回「みた 2001年宇宙の旅 / みて、頭の中がヨーロピアン」

先日、所用で久しぶりに札幌へ行った。ドナウ川は流れていない。札幌を南北に流れる豊平川は途中で石狩川と結ばれて石狩湾に注がれる。その昔、鮭も遡上をしたそうだよ。今は知らん。などと空港から札幌に向かう列車で連れの人間に話していると札幌に着いた…

第51回「コロナワクチン接種に関する個人的空模様」

とうとうこのあいだ、コロナウイルスワクチンの一回目の接種を受けることが出来た。私は大阪に在住しているため、大規模接種など開催されていたが、すぐに予約がいっぱいになりなかなか受けれずにいた。 もちろんワクチン接種の不安はあった。副反応(なんか…

第50回「読んだ バナナの世界史 / ミスマッチ@ソバショップインザトーキョー」

オガサワラが先日書いたように、人間にとってバランスの良い食事は大事、である。バランスの良い食事をするには前提があるように思え、食べられないあるいは食べない食物をできる限り少なくする、これが求められるのではないか。宗教的な理由や個人の価値観…

第49回「人間の食べ物と進化」

この年になると食べるものに気をつかっている。セイジョーイシイのものしか買わないよワタシャ!といった有閑マダム的な気のつかい方ではなく、野菜だとか、肉だとか、魚だとかを結構バランスよく食べるようにしているのだ。 26歳ころからか、よく胃もたれを…

第48回「ゴムの木生兵法」

ベランダにゴムの木が鉢に入って置いてある。なぜ自分のところにあるのか、その経緯をまったく覚えていないが、横から貰ったものだと思う。札幌にいた頃に貰ったのだろうが、このゴムの木ときたら、あの頃はほとんど生長というものをしなかった。ゴムの木の…

第47回「僕らは色彩の記号で写生する」

スターデューバレー、なる農場経営シミュレーションゲームに憑りつかれて幾星霜。というほどではないがまあ、3週間くらいか、明けても暮れても農場のことで頭がいっぱいであった。おかげさまで睡眠時間は日々2時間ほどしか確保できず、たいへんつらい毎日で…

第46回「エアコンのない夏」

現在、エアコンのない部屋に住んでいるため、暑くてしんどいなあ、なんて思ってはいるが、存外なんとなく慣れてくるものである。窓全開に扇風機。扇風機はないとやばい。これまでいかにエアコンに依存していたか。夏が本格化したら死んじゃうかもしれないけ…

第45回「猫山の小言アンダーザ換気扇」

このところ換気扇の下で煙草を吸っているのだが、その最中、なんでか知らぬが猫がしきりに鳴く。オリーブのような緑色の眼をぢっと自分に向けて。そんなとこで煙草吸わんでほしいのだけれども。毛えに匂い、つくやんかあ。なんて感じに言いたいのか。あるい…

第44回「個人的菊と刀」

最近マスクをしているから、初対面の人の前でマスクを外すことが恥ずかしく感じるようになってきた。これは顔を隠しているが故に生じる恥じらいであると思う。 海やプールで水着になるのも恥ずかしく感じる。これは服で上半身を隠しているから、ということと…

第43回「尻穴の衝撃×遠隔勤務=手塚治虫」

アナルインパクト、なる店をご存じだろうか。現実にそういった名前を掲げた店があるのかどうか、自分は知らない。もしかしたら、実在するのかもしれない。その類の性癖・趣味嗜好を持った人物であれば「ああ、あそこね」と合点合点するかもしれないが、自分…

第42回「続・三つ子の魂 / 怪奇・赤い光」

三つ子の魂百まで、ということわざだか慣用句があるが、これはまっことその通りであるな、と東京の不動産屋もそう思う。古語的に言うと、おもふ。オガサワラと同じく、歯の調子がすこぶる悪い。 右の奥歯の詰め物がうわついていた。接着していないで詰め物が…

第41回「三つ子の魂はね、百までよ」

三つ子の魂百まで、ということわざだか慣用句があるが、これはまこっとその通りであるなと思う。最近歯の調子が悪い。 事の発端は、以前外国のバリ島というところに旅行で行った時の事。もう5年近く前である。バリ島は夜市という、道端で夜に展開される出店…

第40回「なぜ勉強をする必要があるんだい」

もし、将来子供が出来たとして、 「なあ、なんで勉強しなきゃいけないんだい?」 と純真無垢な目で問われたら、答えに窮してしまう自信がある。 いいから黙って勉強しれ!と頭をごつんと殴ってしまえば済むかもしれないが、子供の素行は悪くなることが予想さ…

第39回「消えた風景~道端のエロ本~」

思うに。思うに、なんともさみしい時代になったものだ、っていうのは昨今の河川敷の風景ね。あら、さみしいっすよ。ホント。エロ本が落ちてないのだもの。昔、っていっても曖昧だからやや説明調にすると自分が小学中学の頃だから20年くらい前のことだ、その…

第38回「辛ラーメンのおいしい食べ方」

辛ラーメンをご存知だろうか。カップ麺で見たことがある人が多いのではあるまいか。かなり前に一時世相でも流行した気がする。 とにかく辛いラーメンで、私はスーパーに売っている袋麺を毎回買占めて好んで食べているのだ。 辛ラーメンは単体でもおいしいは…

第37回「うぐいすぱん」

うぐいすぱんについて書こうと思う。 自分はうぐいすぱんが好きなのね。うぐいすぱん、などといっても別に鶯の身が入っているわけではない。うぐいすぱんの中には緑色の餡が入っている。その名もうぐいすあん(裏の成分表示によるとね)。実にみやびなネーミ…

第36回「埼玉」

埼玉について書こうと思う。 東京の不動産屋がテーマを「埼玉」に指定したためである。 無から有を創造してください、と来たのだ。なんとまあめちゃくちゃな事を。 埼玉、と言えば一番に頭に浮かぶのは埼玉県であろう。 次に来るのはワンパンマンの主人公の…

シソーラスは沼沢地であるぜ

プロジェクトリーダーという立場にいると考えなくてはならないことが多くある。例えばプロジェクトの名前をつける、なんてこともこれ、プロジェクトリーダーの役目であって自分はこのところ、うんうん唸っている。 サイトの名前をつけなくてはならないのだが…

無職になって思う事

アーカイブを見て、東京の不動産屋がこのブログを更新してくれていたことを知り、感無量。謝意を表したい。 現代日本人の同世代に向けてエールとなるような事を書きたいな、と思って、新卒で入った会社を辞めて、現在無職になって半年がたち、その中で思った…

おがさわらの帰還

夢を見た。 映画館の夢。 大学の学部の時分の夢なのかな。 登場人物はごちゃごちゃ。 大学の授業で映画館に行き、映画を見ることになった。 授業で映画を見るのに、チケットを買って席を取らなきゃいけない夢だった。 席はどんどん埋まっていく。 古い友人が…

脳みそが集まってバグ

なんの因果かプロジェクトリーダーになってしまったインマイカンパニー、いや別におれの会社じゃあないが。そしてつくづく思う、おれはリーダーとかそういう立場に向いていないと。プロジェクトの業務や過程をこなしていくことは別になんでもないのだが、他…

蕎麦の居場所 / ソフトクリームは平和を齎す

ホーマー・J・シンプソンがその娘リサの誕生日にプレゼントを買いにモールへ行って、リサの顔写真とホーマーの声をアテレコした醜悪なビデオを製作する、というエピソードはどの話だったか。まったく思い出せない。なんとなく、あの話かな、と思うものはいく…

カナブン投げ

会社に向かう途中、カナブンにぶつかった。自転車をこいでいたので割とスピードが出ており、ぶつかった時は割と痛かった。首のところである。カナブン型のあざが出ていたかもしれない。しかし暖かくなったとはいえ、まだ4月だ。カナブンが出てくるにはまだ早…

オガサワラの行方が不明です

いけん、或いはいかん。更新を完全にサボタージュしてしまっていた。オガサワラ氏が現れない以上、自分が書かなければいけん、或いはいかん、あかん。オガサワラ氏というのは関西地方、も少し詳しく述べると大阪だか兵庫だかそのへんに棲息しているおっさん…

第ηт回「2021年4月8日 本能的個体繁栄」

深夜テンション、という言葉を聞くようになったのは大学に入ってからだが、今まさに深夜なのでテンションが深夜テンションだ。深夜テンション時にはなにかしないといけないような気がして、そわそわとひとりで勝手にしていたのだが、何もすることがないと気…

第ОΑ回「2021年4月6日 環境の閾値 バイ マングローブ」

高校生の頃が自分にもあり、その頃なにの授業だったか忘れたが「エビと日本人」という岩波新書の本を読まされたことがあった。読まされた、ってネガティブだけど知的好奇心の欠片が自分にはなく、図書室では火の鳥とかを読んでいたので、そのような活字の御…

第МЮ回「2021年4月2日 映画観た アングスト」

先程、アングスト(邦題:不安)という映画を観ましたの。ひとりでみた、というと嘘になるな、傍らでは猫がうろうろしていた。映画は実話をもとにしたものらしく、オーストリアで起きた猟奇殺人事件を題材としている。している、っていうか実話をもとにした…

第Лψ回「2021年3月29日 古い小説の話し方/消された殺し屋」

ロシヤとかイギリスの古い小説を読み遊ばしていると思うことがあって、この時代この国の人はこんな話し方をしていたのかね、本当に。という事で、例えばこんな話し方、「あっしは生まれてこの方、良いことがちいともないんでさあ! 旦那! 旦那にあっしの気…

第Еν回「2021年3月28日 自分が食べたものくらい/ブロイラー畑の混沌」

昨日の朝食を思い出せますか、などと問うてくる人がたまにある。朝食は食べたのだが、何を食べたのかまでは覚えていない人が多いから、こういうテンプレートができたのだろう。確かにまあ、それはあるだろうな、と思う。自分も先の食事内容を思い出せない事…