俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

第49回「人間の食べ物と進化」

 この年になると食べるものに気をつかっている。セイジョーイシイのものしか買わないよワタシャ!といった有閑マダム的な気のつかい方ではなく、野菜だとか、肉だとか、魚だとかを結構バランスよく食べるようにしているのだ。 

 26歳ころからか、よく胃もたれをするようになった。外に行って焼肉を食べると、だいたい胃がもたれる。ちょっと高級ないい肉の油程やられる。なので最近は焼肉と言えばカルビ!ではなく、ロースとか、ハラミ(この部位が一番うまい)とかの赤身系や、玉ねぎ、ピーマンなどの大地の賜物を好んでいる。

 この胃もたれは焼肉だけではなく、自宅で自炊している際にもよく発生した。なんでかしらん?と思っていたが、どうやらサラダ油が良くないらしい。もちろん、量を大量に使ってるからだという自覚はある。チャーハンだとか、スパゲッティは油が多いほどうまい。しかし、サラダ油では胸やけする。ので、最近はオリーブオイルだとか、米油なるものを使用している。これらだと同量でも胸やけしないのだ。

ん、胸やけと胃もたれって同じ意味かしら。あえて調べることはしない。私は同義だととらえている。

 

 学生のころと言えば、欲望のままに食をむさぼっていた。東に二郎あれば野菜マシマシ、西に家系あればスタンプ欲しさにまくり上げる。私の暮らしていた学寮は何かと食事を大量にとる風習があり、食事のバランスなどの質より、とかく量の炭水化物至上主義が蔓延っていた。米、麺、米、米、麺。とにかく量をたくさん食べれる奴が大正義で、みなそれを支持していた。

 

 若さからか、かような暴飲暴食をしていても全く問題はなかったが、最近は先述の胃もたれという現実的な問題に直面し、また、今の食事は10年後の体を作る説、みたいなのもあるため、当時の暴飲暴食が今になってボデーブローのように効いてきている様な気もする。のため、バランスの良い食生活を、野菜をなるべく取るようにしているのだ。なんでかっていうと、幼少期から母がバランスの良い食事を提供してくれ、残さず食べなさいと教育を受けてきた。また、5大栄養素だとか、野菜は一日350gがいいだとか、さほど食にアンテナを張っていなくても耳にしてきた。私はバランスの良い食事が健康にいいという信仰をしている。何故、信仰と書くかというと、自分で調べていないからだ。誰かが言っている事をただ鵜呑みにしているためだ。

 

 なんて生活を送っているさなか、気になる点が出てきたのだ。何故バランスよく食べ物を食べなければいけないのか。きっかけはパンダである。あいつらは笹しか食べないらしい。しかしメチャメチャでかくなる。熊なみにでかい。笹しか食べてないのに、その筋肉はどこから来てんのよ。笹にはタンパク質ってないと思うの。人間はプロテイン飲みまくって筋トレしてようやく筋肉が肥大するのに。パンダはタンパク質のない笹しか食べてないのに、メチャメチャでかくなる。え、実は筋肉量はさほどでもないのかな。とはいえ、笹をタンパク質に変換するシステムが体内に備わっているか、パンダの筋肉にタンパク質は関係ないか、笹からの栄養がパンダの筋肉に直接影響を与えるか、そもそもDNAで設計された形状に食事はあまり関係ないか、なのか。栄養というよりエネルギさえ取れれば、勝手に体内で変換してるんだろな。そのような進化を遂げたのかな。しかし。笹しか食べなくてもいいように進化したとしても、あんなにでかくなる必要はないような気がしちゃいません?あのでかさを維持するのに、メチャメチャたくさん笹を食べないといけないよね。もっと小さければ食事の時間減らせるし、生物として効率がいい気がする。となると神のデザイン説は結構的を得てるような気がするな。

なんでパンダは笹しか食べないのか。なんか学説あるかもしんないですが、調べてません。肉も食べてるかも。もしかしたら、パンダが肉を食べだしたらますますでかくなるのだろうか。となると素手で勝てる人間は愚地独歩くらいになりそうだ。

 

 この、食事の謎は他の生物にも当てはまる。馬とか鹿とか、草食動物と言われている連中だ。こいつらは基本ベジタリアンだが、人間より早く走れるし、しなやかな筋肉を持っている。その筋肉どっからきたの?なんなら脂肪とかも蓄えだす。この牛はよく脂がのってますよ。なんて。その脂肪、草を変換したの?その機能めっちゃ便利じゃね。てか象とかキリンとか草しか食べてないのにデカすぎジャネ。隠れて肉も食べてるのかしらん。

 

 一方肉食動物は肉だったらなんでもいいらしい。草食動物のが基本みたいだが、他種なら肉食動物も食べるようだ。動物奇想天外というテレビ番組で昔見たが、肉食獣は一回の食事を取れれば、何日か食べなくてもいいらしい。そこは肉にはそれ相応のカロリー、エネルギーがあるからだろう。で、いよいよ飢えてくると狩りを開始するらしい。次の狩りを失敗すると、子供たちが飢えてしまう。みたいなナレーションをよく見る。

草食えばよくね?草も食えばいいじゃん。死ぬくらいならさあ。でも食べない。食べれないのかな。でも隠れて食べてるかもしれない。

 

 哺乳類でいうと、草食、肉食、雑食に分類できるのかな。草食動物でも、同一種の草しか食べない、草だったら種類はいろいろ食べる、に分かれるのか。肉食は同一の肉しか食べないってあんまり聞いたことない気がする。雑食は人間的な草も肉も食べるって熊ぐらいな気がしてきた。もちろん動物学に明るくないのでもっといると思うけど、食事という観点で人間に一番近いのは熊なのかもしれない。じゃあなんで人間は熊みたいに大きくならないのかしらん。いや、なってるか。食の欧米化たらいう肉をたくさん食べるようになった日本人は徐々に大きくなってるらしい。やはり食べ物ゆらいで身体の形状は若干変化するのだろう。鶏が先か、卵が先かじゃないけど、食事によってDNAに影響を与えているのか、DNAによって食事が決まっているのか。たぶん相互なんだろうけども。生存という観点でいえば、雑食が一番効率的な気がするんだよね。いろんなもん食える方が飢えなそうじゃん。

 

 もちろんユーカリしか森にありもはん、みたいな環境で育ったら、ユーカリしか食べなくなる気もするし、パンダも、笹が美味いんすよ、みたいな感じかもしれない。たぶん環境が一番大きいのだろう。

 

 海の生物は結構分かりやすくて、自分より小さいものを食べる、だいたいが肉食だ。プランクトンなんかを主に小さいころに食べて、大きくなるとだいたい他の魚とか稚魚を食べたりする。あのアジも実は肉食だ。

ところが、イワシ。アジと似たような大きさのイワシプランクトンしか食べない。らしい。草食動物みたいなもんだ。

あるいはボラ。こいつらは基本雑食だけど、基本的に藻とかプランクトンを好んで食べる。なのに結構でかくなる。

もうちょっと似てる系でいうとヒラメとカレイ。ヒラメは小魚大好きで、ハンティングをする。海を泳ぎ回っているらしい。一方カレイは泳ぐのが苦手で、小魚も食べるけど、プランクトンとかミミズみたいな動物を好んで食べている。メチャメチャ似てるのに食性が結構異なる。結構不思議。

 

 で、何が言いたいかっていうと、今まで食べてたものと違うものを食べだすと、生き物って結構急激に変化するんじゃないかな、と思ったという事。ライオンが草を食べだしたら、たぶん性格というか、生態が結構変わる気がする。一方シマウマが肉を好みだしたらますますデカくなっていくのか。犬なんかが好例なのかな。もともとオオカミみたいな肉食が今やドックフードで事足りてる。猟犬みたいな連中は肉食で、肉食だからゆえに狩りに積極的なのだろう。

実験をするとして、草食動物に肉しか与えない。たぶん大部分は肉を食べずに死んでいくかもしれないが、ある日突然肉を食べる奴が出てくる。これがおそらく進化なのか。

 

 で、人間はというといろんなものを食べる。そうする事で生き残ってきたので、5大栄養素なるものを必要とするのだろう。おそらく単一なものから種々の栄養に変換する仕組みがないのだ。だとすると、やはりバランスをよく食べる方がいい気もする。しかし。自然界にはこれしか食べない、みたいな連中がいっぱいいる。この差はなんだべ。脳みそか。人間は脳みそが大きいという特徴がある。他の動物が体を大きくするのに、あるいは維持をするのに必要なエネルギを脳みそに回しているのかもしれない。

草食動物が肉を食べだしたら、肉食動物が草を食べだしたら。これまで体を維持するのみだったエネルギが脳みそに使われだすのかな。

 

 人間にも偏食というものがある。菜食主義の人が分かりやすい。またおかししか食べん、みたいな人たちもいるし宗教上特定のものを食べない、という人たちもいる。わかりやすく、菜食主義の人たちで論ずると、人間も野菜しか食わない、みたいな元来必要とされているたんぱく質を取らなかったら。おそらく痩せ気味の人が多くなるかもしれないが、そういった主義で何世代かに渡れば、そのうち、野菜からたんぱく質に変換する機能が備わりだすのではあるまいか。熊に対するパンダみたいな。いや、熊とパンダコパンダが親戚かは知らないけど、似てるから。菜食主義者の人たちは新たな進化を遂げようとしているのかもしれない。このとき気になるのが脳への影響である。豊富にある栄養をあえて減らしている。脳機能に影響は出るのかしら。あるいは脳も新たな進化を遂げるのだろうか。とかく温厚そうになりそうだ。

一方、逆に肉しか食べない、みたいな肉食主義の人もいるだろう。この人たちはエネルギの多さから体が大きくなり、十分量取れば脳みそも肥大しそうだ。そこまで単純ではないか。しかし、攻撃的になるかもしれない。これらは野生動物からのイメージの話。

しかし世間の草食動物は大きいのが多い。菜食主義の人たちも次第に大きくなるのかしら。

 

 食事をバランスよく食べるのは健康にいいことな気がする。しかし、偏食をすると、何かしら進化できそうな気がするのだ。特に人間の脳みそを肥大化させた特定の食べ物がある気がする。他の動物は食べないけど、人間が好んで食べるもの。そういうものを好んで食べたため、脳機能が発してきたのではあるまいか。あるいは未知なる食べ物を食べれば脳機能の進化が見込まれる。麻薬なんてものも、法律で禁止されているものの、音楽関係の人が良く手にするという話を聞くと、創作にいい影響を与えているのだろう。これも何世代にも及んで摂取し続ければ、副作用見たいのをなくして、麻薬による良い面だけ享受した進化した人間になりうるかもしれない。あ、別に薬物に手を出したいって話ではありません。もしかしたら、新人類の発生を阻止するために禁止にしているのかもしれない。陰謀論

 

陰謀論でいえばもしかしたら米だけ食ってりゃいいかもしれないけど、バランスよく食べろってのは野菜や肉や牛乳を売るための、お金もうけの陰謀論なのかもしれない。でも確かにバランスよく食べてる国の人たちの寿命は長いみたい。アフリカと日本では平均寿命が異なる。でも、寿命に寄与しているのは食事のバランスなのか。単純な量の問題もあるかもしれない。医療とか、いろいろ。食事だけでは語れないか。ちょっと詳しく調べたほうがよさそうだ。

 

長くなりましたが、今日はここまで。

かような内容を過去に東京の不動産人がお書きになってたような気がする。ちょっとアーカイブ読まねば。これが無意識の影響である。独自に思うことというのはそうなく、世界と自分は必ず繋がっているのだ。

 

僕のタイプの女性は、なんでもおいしそうに食べる人です。そういう人と食事を一緒にするのは楽しいよね。

 

文責おがさわら(30、大阪、無職)