俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

脳みそが集まってバグ

なんの因果かプロジェクトリーダーになってしまったインマイカンパニー、いや別におれの会社じゃあないが。そしてつくづく思う、おれはリーダーとかそういう立場に向いていないと。プロジェクトの業務や過程をこなしていくことは別になんでもないのだが、他人に支持を与えてこれを進めていく、ということがどうしてもうまくできない。脳みそが集まれば集まるほど状況はバグっていく。人が集まり群れをなすことで事態がますます複雑になっていく。あっちをたてればコッチが立たず、無理じいすれば破綻して、手綱を緩めれば奔流となって、おれはもう。正味のはなし、パニックやーーーー。ダイバーシティって大事だよね、みんなでみんなを尊重しようよ、って声。そもそも、尊重ってなにだ? ダイバーシティって、ダイバーシティってそれ、潜水夫の街じゃないですか、あるいは潜水婦の。ビバ男女平等参画社会。でも。でもね、男女平等ってことばは差別語じゃないかしら、だってゲイもレズも入ってないやんけ、安易に愚鈍に対立さすなぼけ、対立することでお前のしがないアイデンティティを堅持しようとすなぼけ、対立は依存のカンケーなのよ、対立する前に風にむかって自立なさーな、ごめんあさあせ。などと宣う意識高い系統のオバンがボタニカル系、みたいな出で立ちで世間に意見を述べている。往来を行く人は誰も彼もオバンを無視して通り過ぎてゆく。そんな風景が、脳みそのいずこの野で映写されている。



そういうわけでひとり夜な夜な机に向かう。情けがない。蒙昧。