俺はなんばんぼし

釣具屋と不動産屋の

カナブン投げ

会社に向かう途中、カナブンにぶつかった。自転車をこいでいたので割とスピードが出ており、ぶつかった時は割と痛かった。首のところである。カナブン型のあざが出ていたかもしれない。しかし暖かくなったとはいえ、まだ4月だ。カナブンが出てくるにはまだ早いのではないか、と誰に言ったわけでもないけど、まあとにかくカナブンが出ていた。

4年くらい前に北海道で大工の手伝いをさせてもらっていたが、夏はカナブンがそこらにたくさんいたことを思い出す。自分は壁や地面を這っているそれを見つける度に空に投げていたのだが、面白いことに宙に放たれたカナブンは、必ず空中で羽を広げて飛んでいった。地面にポトリ落ちるカナブンはいなかったと思う。みながみな、投げるとある地点でブーンと羽音を響かせる。その反応は割と気持ちいい。放り投げたねずみ花火やロケット花火が地面に着地する前に破裂する時のような爽快感があった。

しばらくカナブン投げをしていない。また好きなだけカナブンを投げる生活に戻りたいものである。

文責:不動産屋